森村泰昌展「高く、赤い、中心の、行為」(NADiff A/P/A/R/T MEM)

恵比寿の NADiff 本店は、路地裏を回り込まないと辿り着けない面白い場所にある(面倒だけど)。隣のアパートは、比喩ではなく崩れ落ちそう。

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 森村泰昌氏は、今でこそ美術作家という肩書きに落ち着いていますが、かつては「写真家」という肩書きで呼ばれていた時もあったんですよね。それは、氏の初期の作品が、著名な名画のセットを作り込んで、顔の部分に自分をはめ込む「顔ハメ看板」だったので「セルフポートレート写真家だろう」という扱いを受けていたからなんだけれど、本質はパフォーマなんだよね…というところに落ち着いた経緯があった訳で。

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 当展覧会は、そのパフォーマンスに焦点を当てたもので、タイトルの基は、前衛芸術グループ、ハイレッド・センターからの引用。会場では映像上映も行われています。

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《高く、赤い、中心の、行為:「赤の梱包」》(2018)

 「お札らしきモノ」を「梱包」するという、レッド=赤瀬川原平成分を濃縮した作品を観てニヤニヤ。

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 恵比寿に行ったら必ずお参りしなければいけない(嘘)タコ公園を参拝して帰宅。