塩田千春展:魂がふるえる(森美術館)

  いつも腰が重く、会期末にようやく腰を上げるパターンが多い自分ですが、今回は半年前からずっと!待ってた!(ブレンパワード風に言いたかった)ので出足が早いのです。

f:id:gurinekosan:20190623095929j:plain

 f:id:gurinekosan:20190624204032j:plain 作家名/作品名:塩田千春/《どこへ向かって》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

 網羅的個展ということで、学生時代からの作品を観ることができました。その初期作品について、技巧の上達で作品が薄っぺらくなることに耐えられなくなり、ペンが持てなくなった、というキャプションがありました。その後、絵画から離れ、パフォーマンスによって身体性を得て、現在のインスタレーションに繋がっていった経緯を知りました。

f:id:gurinekosan:20190623102646j:plain

f:id:gurinekosan:20190624204032j:plain 作家名/作品名:塩田千春/《再生と消滅》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

 上の作品名は失念(すいません)。臓物っぽさが好きなので、つい。

f:id:gurinekosan:20190623100648j:plain

 f:id:gurinekosan:20190624204032j:plain 作家名/作品名:塩田千春/《不確かな旅》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

f:id:gurinekosan:20190623103200j:plain

  f:id:gurinekosan:20190624204032j:plain 作家名/作品名:塩田千春/《静けさの中で》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

 近年の毛糸を使った作品群を観ていて思ったのは、単純な二分化はできないのですが、赤を使う時は「血≒繋がり」を意識した、理性を感じさせる構成に対し、黒を使う時は、作家の内面から抑えきれずに溢れ出たような獣性を感じます。

 まあ解釈云々は横に置いて、綺麗事ではない圧を体感できるだけでも、この展覧会は十分価値があると思います。万人が喜ぶアトラクションではありませんけど。

塩田千春展:魂がふるえる | 森美術館 - MORI ART MUSEUM

お題「好きな作家」