宮本隆司 いまだ見えざるところ(東京都写真美術館)

 チラシやWebサイトで事前に内容確認しなかったワイが悪かったんやで…

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 単純に、作家の回顧展と思い込んでいたのだが、チラシには書いてあった。

主な出品シリーズ:「建築の黙示録」、「ロー・マンタン1996」、「東方の市」、「塔と柱」、「シマというところ」、「ソテツ』、「面縄ピンホール」

 『九龍城砦』が全く無い。『建築の黙示録』はビール工場だけ(※1)、ピンホール写真は1点だけ、ダンボールハウス(※2)やアンコールは無く、出口で「え、これだけ?」と声が出てしまいました。

 展示についてのキャプションが全く無いのにも驚いた。今までの活動を全て知っていないと展示写真の非連続性が判らないのでは、と思いました。

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 会場の外に展示されていたピンホールカメラ。この密室に入り、印画紙を内側に貼って、自分がピンホールの穴を開けて露光させ、露光を終えるまでカメラの中でじっとしているという、閉所・暗所恐怖症の人には耐えられない撮影。

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 売店で目録に目を通したけれど、うーん…と思い帰宅。家にある写真集を取り出す。右側の世田谷美術館の回顧展(2004)の目録、よく出来てたなあと再確認。

東京都写真美術館

(※1)東京都写真美術館恵比寿ガーデンプレイスの一角にあり、元々サッポロビール恵比寿工場の跡地なので、流石にこれは展示に加えたかった様子。

(※2)所謂ホームレスの寝床のアレなので、東京都としては存在を認めたくないものなので、これはオミットされても仕方ないかという物件。

お題「好きな作家」