機動警察パトレイバー劇場版
以前、結構な回数をビデオやDVDで見ていたけれど、実写版公開との連動企画とのことで、スターチャンネルの放送を視聴。
非リマスター版で、フィルム汚れが残念だったけれど、そもそも非加入で広告が左下半分に被りっぱなしなので問題無し。
比較すべきものではないことは承知の上ですが、クライマックスの方舟崩壊のシークエンスは、「天空の城ラピュタ」のラピュタ崩壊より優れてるなーと何時も思う。
と言うか、宮崎監督の初期劇場作品は、終盤のクライマックスが割と淡白なのが残念な特徴。カリ城は水がドッと流れる1カットの後は引きの止め画で終わらせるし、ナウシカの王蠹の皆さんお帰りですシーンも王蠹はマルの集合のような力の無いモブ画だし,ラピュタ崩壊もブロック分離の数カット後に城の下半分がポロポロこぼれる引き画で終わる。
コンテの上がりが終盤の作画スケジュールを圧迫して、説明的な引き画で凌いでしまうという苦肉の策が別の意味で泣かせるな。
…押井監督はアニメーター出身ではないこともあって、コンテ上げたら次はポスプロで弄る人で、コンテと並行して作画もコントロールする宮崎監督が凄すぎるだけなんですが、終盤に力尽きてしまうワンマンの限界もねぇ。