久しぶりにスマートウォッチを買った(後編)

 前編では、スマートウォッチ市場に溢れる製品に多様性が薄れ粗悪品が横行した状況に対し、食傷気味になったという、面白くない話を綴ったのですが、後編では、久しぶりにスマートウォッチを買うきっかけとなった、この数年のスマートウォッチ自体の変化と、社会の変化の話です。

 その前にwenaシリーズ自体の説明をすると、通知等をケース部(時計部のフェイス)ではなく、手首裏側のバックルに表示機能を持たせて、自分の好きな時計部と組み合わせて使えるよ!…というのが最大かつ唯一の特徴なのですが、ジョジョコラボやシンウルトラマンコラボは時計部とバンド部を固定したパッケージのようで、事業を継続するのは大変ですね…という思いです。

 この数年のスマートウォッチの進化した部分ですが、決済機能の追加です。AppleWatchユーザーの方が、コンビニでの支払いや、鉄道の改札で左腕を右へ回して身体を捻って手首のAppleWatchをセンサーにかざす動作を見かけるのを見かけたことがある方も多いと思います。

 Androidユーザーはそれを見てグヌヌ…とまではいかずとも、クレカやSuicaに対応したスマートウォッチも市場に出回り始めていたのですが、私の住居の最寄り駅が私鉄沿線だったので、スマートウォッチがPASMOの定期券に対応していないと利便性が無いんだよなー、ということで、買い控え状態でした。

 ところが、コロナ禍によって仕事がリモートに移行して、定期券を買う必要が無くなったため、定期券対応が不要になり、さらにSuicaPASMOは相互利用できるので、PASMO非対応でもSuica対応ならば問題無い状態になりました。

 そういったスマートウォッチ側の進化と社会変化が組み合わさり、決済機能のあるスマートウォッチ買ってみるか…という気分になったのですが、もう一つの問題、ケース部デザインは凡庸、着せ替えはできてもゴミのようなフェイスデザインばかりが溢れかえっている製品群にうんざりしていたので、もうwenaシリーズしかねえな…という結論に至った次第です。

 時計部もwenaシリーズから選んだのですが、実はこのスクエア型ケース、決済モジュールこそ埋め込まれているものの、モニタ部を削った(!)見かけは普通の皮バンドという、wenaの古いモデルと併売されたものです。女性向けのファッション性を意識してモニタ部を無くして、何ソレ的な製品になってしまったモデルでしたが、良いデザインの時計部と、最新のバックル部・バンドを組み合わせて蘇らせるのはwenaシリーズの真髄だと思います。

 購入して日も浅く、通知機能とSuica機能程度しか利用していませんが、自分の使い方に対しては最適解だと思っています。スポーツのアクティビティ方面でガシガシ使いたい人はガーミン、スント、Fitbitやカシオを使えばいいですし、コスパ優先ならサムスン、シャオミ、ファーウェイ買えばいいんじゃないですか(と言える程度には市場が固まってきたと思います)。

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと