シド・ミード展(アーツ千代田3331)
会期中に図録完売とはどういうことだ…皆シド・ミード好き過ぎるだろ…
工業デザインの基礎を基に、自動車等の機械や都市の建造物、宇宙空間も含めた自然風景といった森羅万象全てを1枚の絵で網羅するオールマイティな視点は、文字通り「世界観」であり、展覧会の惹句「未来のリハーサル」の通り、彼の作品は現実世界を牽引してきたと思います。
工業デザイナーの肩書きを持つシド・ミードですが、世界に強い影響を与えたのは、やはり、映画『ブレードランナー』が挙げられると思います。
と言うか、主に映像作品のフィクション世界で、『ブレードランナー』以前の「未来」は空想的、今現在とは切り離されていた絵空事であったのに対し、今現在との地続きを想起させる「近未来」を具現化したのは、リドリー・スコット監督の手腕も然る事ながら、『ブレードランナー』の美術デザインだった、と言える程の転換点だったんですよね。
『YAMATO2520』内部空間から設計してるんですよ。
ターン∀ガンダムかっこいい。内部設計をしているから嘘が無い。当時のガンプラ好きには評判悪かったけど。
丸い頭部の中央に寄った顔、イケてます。シドさんは自分のガンダムのデザインが受け入れられるか不安で、超合金おじさんの村上克司氏に相談したら「俺も頰髭ロボのデザインやったことあるから」と励まされたそうです。でも村上天皇はガンダムに大鉄人17を持ち込んじゃう強引な人だからな。
図録再販お願いします!
[5/14追記] 公式図録は再販されませんが、会期終了後に新装版図録の通販予定がアナウンスされました(5/13)。